愛犬のエサを忘れた日

朝。ウサギにエサをやっていると、それを見ていたイヌが、
「アタシにもっ。アタシにもご飯ちょーだいっ」
とワンワン吠えました。
あ、しまった。イヌのエサ買うの忘れた。ごめんなっ。
「えええええーっ！　ちょっとそれどーゆーことぉっ？　なぁ〜んにもしないで可愛く振る舞ってるだけのウサちゃんにはご飯あげるのに、こっんなに一生懸命番犬やってるアタシにはご飯なしって？　あーそー、わかったわっ、よ〜くわかったわよっ！　やっぱりアナタもただ可愛いだけのウサちゃんの方がいいのねっ！　男なんてそーよ！　男なんてみんないっしょだワワーンっ！」
違います（三年F組 DJ先生の声で）。
ウサギのエサを買って、その後ついうっかりしただけだよっ。
「ほ〜ら言っちゃった。なぁ〜んにもしないけど可愛いウサちゃんのことは忘れない。ウサちゃんが一番。んで、一生懸命ご主人様のために働いてるアタシは二番。しかも忘れちゃうときたもんだ。男なんて、男なんてワワーンっ！」
やかましい！(-"-;　近所迷惑だ、静かにせんかこのバカイヌ！
「ちょっと、なによ！　バカはアナタでしょ！　ウサちゃんにうつつを抜かしてアタシのことを忘れたんじゃない！」
‥‥お前と痴話喧嘩してる暇ねーんだけど。。。しかもお前、イヌだし。。。 仕事行ってもいいですか？