哀れ蚊

深夜――。
次女、女房と川の字になって寝ていると‥‥。
プーーーン。
ぬ。蚊か。あっち行け。
手をパタパタさせて追い払うと、隣の次女に向かった気配が。
このやろー、次女を刺すなっ。次女の上でも手をパタパタさせて追い払う。
と、また、プーーーン。
まぁた来やがったかー! あっち行け、刺すんなら女房を刺せ! 女房の血を吸って満足しろー!
そんなことを繰り返していたら、いつしか静かになった。。。

翌朝――。
女房「ああ、かゆっ。なんか寝てる間に蚊に刺されちゃった」
よっしゃあ、思惑どーり!