受注判定会議

今年から、1億円を超える案件に提案するためには、事業部PMOの受注判定を受け、業務改善委員会の審査を受け、さらにコーポレートPMO(社長も含む)の受注判定を受けない限り、顧客に見積りを出すことができなくなりました。

今週、しらばっくれて1億4千万の見積りを顧客に出そうとしたら、密告者がいて役員にバレてしまい、えらい怒られました。

そもそもこれは、毎年失敗プロジェクトがいくつか出るので、それを防止するために設置された機関なのですが、この判定を受けるためには山ほどの資料を作らねばならず、そのためのコストが膨大にかかります。そこんとこにそんだけのコストをかけるような大企業じゃねーだろ、うちの会社わ!
さらには判定会議の場で、「やっぱ、こんな資料も用意しろ」だの、「どんなシステムなのか、もっとわかりやすい資料を作れ」だの、判定を通すためにもコストがかかります。
加えて、この機関のための間接部門のコストを考えたら、失敗プロジェクトを3つ出しちゃった方が安いじゃんよ!

しかも、「その日は社長が出席できないから違う日にしろ」だの、「その日は取締役の誰それの都合が悪い」だの、「急に用事が入ったから、日程変えてくれ」だの、会議をセッティングするにも一苦労。すると、顧客への見積りの提示がどんどん遅くなっていく。それで失注したら誰が責任取るんだよ。俺か? 俺がいけないのか?

だいたいこのご時世に、こんなバカみたいに内側のコストかけててどーすんだ。外向いて金使おうよ。