運動会 〜綱引き〜
次女
「運動会のPTA綱引きに出てね」
綱引きぃ? だめ、出れない。
次女
「なんで?」
お父さんはね、ふつーの靴を持ってないんだよ。サンダルしかないんだ。裸足にサンダル履きで綱引きができると思うか?
次女
「残念でした、もう申し込んじゃった」
だあ? どーしてそー勝手なことするかなっ!(-"-;
そんなわけで、次女の陰謀により、今年は綱引きに出させられました。
アナウンス
「PTA綱引きに出場される父兄の方は、入場門にお集まりください」
仕方なく入場門へ行ってみると‥‥裸足なのは俺だけだし、サンダルなのも俺だけ。ほらみろ言わんこっちゃない。だから出るの嫌だったんだよ。自分の足下を見つつ、どーしてくれようかと考え‥‥ふと顔を上げると、あれ? いつの間にか誰もいない。さっきまでここに並んでたのに‥‥。あーっ、もうみんな校庭に出てんじゃん! 綱のところに行ってんじゃん! だだだぁーっしゅ! ぜーぜー、だめだ、もう疲れちゃった。綱なんて引けない。帰らせてくれ、頼むからっ。
「パーン!」
さー、始まったーっ! なんだかんだ言ってたって、いざ始まるや、だりゃっ、どりゃっ、うりゃあ! 引くぜ引くぜ引きまくるぜー! と思いきや、全然引けねー、持ってかれるー! 紅組つえー! サンダルで踏ん張るぜー! どわーっ、足つったー! イテーっ!
「パパーン!」
ま、負けた。カンペキに負けた。ぜーぜー、すっげー疲れたし、つった足はイテーし。。。
パパA
「ぜぜー、ぜぜー。ダメだこりゃ、勝てねーや」
パパB
「ぜひゅーぜひゅー。もう引く力残ってない‥‥」
パパC
「これね、3本勝負でしょ。もし2本目に勝っちゃうと、3本目もやらなくちゃいけないよ」
パパD
「決まった。次も負けましょー。こんなの3本もできないっしょ」
パパB
「じゃ、次も負けるということで」
これが白組が2対0で負けた理由です。
いや、本気で引いたよ、2本目も。でも後で聞いたら、紅組の方がはっきり人数が多かったって。そりゃ勝てないでしょー。
こんなのやったお陰で、その後丸2日、まったく体が動きませんでした。来年は何も出ねーかんなっ。