古傷 〜ものすごいメールアドレスの男の場合〜

またもや「ものすごいメールアドレスの男」からネタ提供がありました。以下、全文を掲載します。

新白岡日記の6月30日分に書かれていた「歌舞伎町で25万ぼったくられた」というくだりを読み、古傷が痛む思いをいたしました。 かくいう私も、同じ思いを10年ほど前にしたことがあります。

ある日、新宿コマ劇場前の午前3時ごろ、 私は大学の同級生と居酒屋で引っかけて、何気なく歩いていると、 二人連れの女に声をかけられ、
「あの〜、新宿始発は何時ですか?」という会話に始まり、
「じゃあ、電車出るまで、知ってる店でつなぎませんか?」との誘い。
これが不幸のはじまり・・・・。

なにやら怪しいバーに連れて行かれ、なんやらかんやら・・・・・
最後には、『10万円』のお会計と相成りました。

その場は連れのカードで支払い、その女二人組みは、
「いま、持ち合わせがないんで、今度払いますから」
との言葉。
「これ、家の電話番号。いつ会えるか電話して」
店を出て、しばらく会話しながら歩き、
「じゃ、私たち買い物があるんで、これで」
と、通りかがりの店に消えていきました・・・・・。

ほどなく、連れが
「これ、ぜってーうその番号だよ!!」
「・・・かもな」
そして、最寄の公衆電話(当時は携帯なんか持っていなかった)でプッシュすると、
「ただいまおかけになった電話番号は、現在使われておりません」
おかしいと思いながらも、スケベ心に惑わされた若き日の思い出でした。

ついでにその後を話すと、正義感の強い連れはどうにも我慢が出来なかったと見えて、 さっきの店にとって返し、
「あの、さっき一緒だった女の子と約束したことがあるんで、連絡先知りたいんですが、ここの店によく来ると聞いたもので・・・」と切り出すと、
「はじめて来た子だよ」
と大勢のばか大男に囲まれてしまったので、どうにも出来なかったということでし た・・・・・。

そして数年後・・・・。
あるスケベ雑誌で、
「深夜のコマ劇場前での女二人組には気をつけろ」
との警告が書かれているのを読み、
「おせーーーよ!!!!」
と一人涙をこぼしたのでした・・・・・。

以上、モスバーガー春日部大沼店からお送りしました。