泥棒襲来!(後編)

本テキストは続編となっています。
前編のテキストは、「泥棒襲来!(前編)」です。

START

「なんですか!」
女房は、泥棒に向かって言った。声に気づき驚く泥棒。
「ちょっと! なんですか!!」
さらに怒鳴りつけると、泥棒はすたすたと庭から出て行った。


「ちょっと来てー!」
ああ、階下で女房が呼んでいる。。。どーせまた喧嘩ネタを持ち出すに違いない。。。
「ちょっとー! 早く来てー!」
聞こえない聞こえないっと。
「なにやってんのー! お願いだから来てー!」
あーもう、しょーがねーなー。(- -; いったいどうしたんだっ。
え? 泥棒? いつ? 今ぁ? どこに? 逃げた? 庭から? どっちへ?
すぐさま外へ出てみる。家の周りは見通しが良い。人が歩いていればすぐに分かる。しかしどこにも人の姿はない。家の周囲や蓮池の周囲を探すも、どこにも人影はなかった。。。

一応、警察に知らせておくか。。。久喜警察に電話すると、
「すぐ行きますから、起きて待っててください」
しかし、待てど暮らせど来やしない。ようやくやって来たのは、一時間以上も経過した3時だった。

外に出てみると、、、な、なんと、パトカーが4台も。(汗) しかも、こんな夜中に、警官がぞろぞろぞろぞろ8人も。(汗) そんだけのメンツ集める前に、パトカー1台、警官2名でなぜ来れんっ。

ああもう、そんな大げさにするから、ほら見ろ、周りの家がみんな起きちゃったじゃないか。ああ、なんでもないんです、大丈夫です、私が何かやったわけじゃありません、どっかへ連れて行かれるわけでもありません、どうか寝ててください。(^^;

さっそく警官たちが女房に質問を浴びせる。
「服装を覚えてますか?」
「ネズミ色のTシャツを着てました。ちょうど主人と同じような・・・」
「歳はどれくらいでしたか?」
「30代くらい、だと、思います。。。ちょうど主人と同じくらい・・・」
「背格好は?」
「ちょうど主人と同じくらい・・・」
あっはっはー、そうなんですぅ、実は私なんですぅ。(^.^ゞ
って、俺が犯人かいっ!(-"-; 俺を犯人に仕立て上げてどうするっ! もうちょっと違う説明ができんのかっ! あーだから、ご近所の皆様、なんでもありません、なんでもありませんから寝てくださいっ。(^^;

END


と言うわけで、被害はありませんでした。

心配してくれた人、どうもありがとうございました。