専務の奥深い悩み

取引先の専務と会う。
専務「実は私、いま悩みがあるんです」
まぁこんなご時世ですからね、専務さんは大変でしょう。
専務「いや、仕事の悩みじゃありませんで」
それじゃどんな?
専務「食事に誘いたい女性がいるんですが‥‥」
そっち関係?!
専務「最近ちょっと体調を崩してまして、病院通いしてるんですが、そこの担当の女医さんなんです。三十前半の、これがまぁすごく綺麗なひとでして」
うーん、どーなのかなー。間違いなく断られる気がするけど‥‥。
専務「この悩みは奥が深いんですっ」
奥が深い‥‥?
専務「食事に誘うためには、まずは気に入られなくちゃいけないと思い、女医さんの言うことを一生懸命きいてるんです。そしたらね、治ってきたんですよ」
よかったじゃないですか。
専務「わかってないですね、ちっともよくないです! だって、治っちゃったら、もう会えなくなっちゃうんですよ! ねぇ、おささん、私はどうしたらいいんですかね。言うことをきいて治すべきなのか、それとも今後も通うために治さないでおくべきなのか‥‥」
その悩みのどこが奥深い?! さっさと治しなさいっ!