チキン面接

「ぜひお付き合いさせてくださいっ。優秀な技術者を一人連れて行きますので、面接をお願いします!」
F所長の知り合いだというT社の社長から突然電話があり、あんまり熱心なので、面接してみることにしました。

経歴を聞かせてもらうと‥‥素晴らしいっ。すごい人がいたもんだ。
「最後に自己PRをさせていただきます。作ってきた資料がありますので、こちらをご覧ください」
そんなものまで用意してきたの? 自己PRが始まるや、さらに語る語る語りまくるっ。

いつから参戦できますか?
「来月早々からOKです」
それでは、この場でお返事します。採用します。来月から来てください。
「そ、そうですか。考えさせてください。一週間ほど」
どーしてだ! なにしに来たんだお前わ!

先日もこれと同じパターンがありました。最初は意気揚々と面接に臨んでくるのですが、「ケータイ開発」という言葉を聞いた途端に、みんな腰が引けます。チキンじゃない技術者を連れてこんかい!