マイ押し入れ

食卓の上にカバンを置き、食卓のイスにスーツをかけておいたところ、
女房「ちょっと、なんなのコレはっ! ここはあなたの書斎でもなけりゃ、あなたのクローゼットでもないのっ! どかしてちょーだい!」
どかすって、どこにだ。俺の書斎は子どものオモチャ置き場にされ、俺の机は子どものお道具置き場にされ、俺の洋服タンスは捨てられ、俺にはカバンを置く場所もなけりゃ、スーツをかける場所もねーんだよっ。この家には俺の居場所がなーーい!
女房「居場所はなくなるわ、髪の毛はなくなるわ、難儀なやっちゃなぁ」
変な同情するなぁっ! お前が言うセリフじゃねーっ! 俺の居場所を返せーっ!
女房「しょーがないわねっ。それじゃ、この押し入れ使っていいから」
お、押し入れかよっ。書斎を返してくれるんじゃないのかっ。俺は、いったい、なんのために、35年ローンで家を建てたのか。。。でもまぁ、ないよりはマシか。。。
今日からここはマイ押し入れだ。しずしずと中に入り、自分の物を収納する。なんだかちょっぴり楽しい。。。
ところが‥‥夜に帰宅すると、マイ押し入れの前にソファーがデデーン! タンスがゴゴーン! 開けられませーーーんっ!