冷静と情熱のあいだ

最近、睡眠障害に陥ってる要因の一つが、この『冷静と情熱のあいだ』という映画です。私はよくビデオを借りてきて観ますが、私が観る映画は大抵、下記の3つに集約されます。

  1. SF、宇宙もの
  2. 戦争もの(特に潜水艦が好き)
  3. アクションもの

ちなみに、Do!*1の『フェラーリ308GTB』という唄に、こんな歌詞があります。

映画のワンシーンみたいな恋を 夢見ていたんだろ
戦争映画ばかりの僕にゃ わかるはずもないよ

要するに男なんて、彼女にでも強引に誘われない限り、恋愛ものの映画なんて観やしません。私なんかいまだかつて観に行ったこともなけりゃ借りたこともありません。 (強いてあげれば『タイタニック』くらいか?)

ところがいったい何を勘違いしたか、つい借りてきて観てしまったのがこの『冷静と情熱のあいだ』です。ストーリーを引用すると、こんな感じです。

俺は順正(竹野内 豊)。フィレンツェの町に絵画の修復士として見習いで働いている。
〜中略〜
「わたしの30歳の誕生日はフィレンツェのドゥオモのクーポラで一緒に・・・」
ずーっと忘れていない約束。それは数年前に追い出してしまったあおい(ケリー・チャン)とのたわいもない約束。この言葉だけは彼女の忘れられない面影とともに俺の心に残っていた・・・。 あおい・・・僕の君への想いは、今も色あせず変わっていない・・・。

要するに、大したストーリーじゃありません。ありがちなストーリーを、ちょっと舞台をドラマチックにして描いてるだけです。それがどーゆーわけか残ってしまいました。心の奥に深い感情を隠したあおいの眼に魅せられてしまいました。音楽も良かったです。こんなに残ったのは『火垂るの墓』以来です。

どーして『火垂るの墓』と同列なんだよっ、まったくジャンルが違うだろっ!

忘れられない恋がある人や、レイアウト替えが趣味の奥さんを持つ人(ぜってー関係ねー)にお薦めの映画です。

*1:高校時代、大好きだったバンドです。コピーやったりしてました。でもあんまりメジャーじゃなかったし、私が20歳くらいのときに解散しちゃったので、知らない人が多いと思います。