ケータイ開発の現場から

「アンヌ、僕は、僕はね、組み込み屋じゃないんだよ。K6星雲から来た、自称UNIX屋なんだ。びっくりしただろ?」
「ううん、組み込みや屋だろうと、自称UNIX屋だろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの。たとえ1024 * 256をワークで取る人でも」
「ちょ、ちょっと待ったーっ。(-"-; 台詞が違うよ、アンヌ。しかも、まだそれを言うってか」
「だって、ケータイの常識を知らない人なんだなーって思ったから」
「。。。」
「それで? K6星雲がどうしたの?」
「今、話した通り僕は、K6星雲に帰らなければならないんだ。西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光が江東区へ飛んで行く。それが僕なんだよ。さよなら、アンヌ!」
「そうね、帰った方がいいんじゃない」
「え”。(= =; ひ、引き止めてくれないの? そこんとこは 『待って、ダン、行かないで!』 のはずなんだ、け、ど。。。」


こちらKスタジオです。今回はケータイ開発の現場からお届けします。中継の佐藤さーん、準備はいいですかー。
「はい、こちら佐藤(仮名)です。今日も目が半分しか開いてません。キャリア騙して電番200個取りました。僕ってサギでしょーか」
あのー、準備はOKかと聞いてるんですがー。。。
「商用移行試験、パスしました。エアー吹かせていただきます」


「アマギ隊員がピンチなんだよ!」
「彼ならとっくに逃げたわ」
「え”。(= =; に、逃げたって、いいいいつの間にっ。(汗)」


えー、佐藤さーん? なんか混線してるようですけど、中継は大丈夫ですかー。
「はい、こちら佐藤(もう一度言っときますが仮名)です。僕のケータイは薄いです。どーしてでしょー。前持ってた折り畳み式は、ワケあって液晶がぶっこわれました」
えー、あのー、佐藤さん?
「レッドアイ2杯じゃRAMを100キロも譲れません。ヒープ共有してください。でも責任は持ちません。眠いです」


「アンヌ、僕は、僕はね、組み込み屋じゃな‥‥」
「ダン、その話はさっき聞いたわ」
「西の空に明けの明星が‥‥」
「ねぇ、さっさと帰ればぁ? それに、あなたの帰る方向は、西じゃなくて北東でしょ?」
「ぐむっ。(= =; アンヌ、君は変わったね。昔はもっとこう‥‥」
「昔の話はしないで!(きっ)」
「あ、あの、実はアンヌ。僕はもしかしたら、まだまだ帰れないかもしれないんだ。いいだろ?」
「イヤ」


佐藤さーん、応答してくださーい! どうしましたかー。佐藤さーん!


「アンヌ、君はいつからそんなに。。。昔はもっと‥‥」
「だから昔の話はしないでってば! 女にはね、忘れたい過去の一つや二つあるのよ!(きっ)」
「そ、それって、僕のことも過去の男だって言ってる?」
「さあどうかしら」
「アンヌぅ〜。お願いだから冷たくしないでおくれよぉ。とっておきの秘密、ウルトラビームの元素記号を教えてあげるからぁ。これは誰にも教えてないんだよ。M2SH3GWFBH9」
「嘘つき。あなた第46話でサロメ星人にあっさり喋っちゃったじゃない。それに最後は 9 じゃなくて 1 でしょっ」
「ば、ばれてたんですくゎ!(= =;」


‥‥ピー‥‥(信号が途絶える音)


参考文献: ウルトラセブンはこんな話だった